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日本、事実上のミサイルを発射。

■日本が「情報収集衛星」を打ち上げ « WIRED.jp



「あー、あれだ、あれだろ?これ、"事実上のミサイル"ってやつだろコレ?」
「………嫌なこと言うなあお前(憮然)」
「だってよぉ。一定量のペイロードと、誘導装置がついていれば、そのロケットは必ず、ミサイルに転用できる。事実上のミサイルだ、それわ」
「日本は、外国に向けてミサイル打ったりせんわい!」


みなさん、知らないでしょう。
……こういったやり取りを近隣国とやらなくてすむようにするために、日本の初期の宇宙ロケット開発者たちが、どんだけ苦労を重ねたかを。



実は日本の初期の宇宙ロケットは、「事実上のミサイル」
では、ありません。

誘導装置がついていないんです。




誘導装置無しで人工衛星を打ち上げる。
普通に考えたら、それは、ムリだ。



しかし彼らは諦めなかった。

第一段は尾翼で安定。
二段目以降はスピンさせてジャイロ効果で安定。さらに、「重力ターン」と呼ばれる、重力の影響をうまく利用して自然に飛行コースを曲げる手法を使い、最後に慣性飛行状態で姿勢を水平に制御(※ロケット燃焼中じゃないから、ロケット誘導、ではないわけです)、水平になったところで最終段が衛星を軌道に投入。
という、とんでもないトリッキーなシステムを完成させたのであります。


え?なんでそんなややこしいことしたかって?
そりゃ勿論、

「事実上のミサイル」と呼ばせないためですよ。


あくまでも彼らは、このロケットは、軍事とは関係無い、平和目的のためのロケットなんだ。と、胸を張って主張したかった。
そのために、意地で誘導装置無しの打ち上げにこだわった。


誘導装置が無いがゆえに普通の宇宙ロケット以上に天候の変化に弱かった。
それゆえ打ち上げは何度も延期され、
「風にそよぐ国産ロケット」
と、マスコミに嘲笑われ続けた。
それでも、彼らはがんばった。


とんでもないドンキホーテ野郎どもだぜ。


------------------------



…そして今や、日本は事実上のミサイルで事実上の偵察衛星を打ち上げるようになりました。

それが良いとも悪いとも思いません。
目の前の現実に必要な対処を重ねていった結果、そうなっていったわけですからね。



ただ、…黎明期の日本の宇宙開発において、そんなすげえ野郎どもがいた。この事実だけは、たくさんの人に知ってもらいたい、そう思ってこのエントリーを書いた次第です。




■L-4Sロケット - Wikipedia
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