インプロビゼーション(即興演奏)

目の前のことを確実にクリアしていかなければ、将来だってないんだ。

「先のことなんか考えない」
という生き方をしなければ、厳しい現実を突破出来ない。

今、目先のことをとことんクリアしなきゃならないんだ、先のことなんか考えてるヒマはないんだよ。

…っていう話が、通じる人と通じない人がいるんだよねー。

例えば、私の父親。

「ばっかもーん!目先のことばかり考えてどうするのだ!将来のことを考えろ!」
などと説教されるたび、うんざりします。

…あのですね。今をがんばって今現在の実績を着実に上げないと、将来もないんですが?

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

こんなことばかりやって、将来なんの役に立つってんだよ?と思うようなことでも、一生懸命やっているとあとで、意外なかたちで役にたつことがよくある。

その逆に、将来のことを考え先の人生をとことん計算して色んな手を打っていても、ほんの一年二年で急激に社会情勢が変化して、まったく役に立たなくなる、なんてこともよくある。

…結局、高度経済成長期というある意味将来が固定的に見渡しやすかった時代を生きてきた人と、将来のことがなにもかもあやふやで一年先はどうなるかさっぱりわからない、という時代を生きている人間とでは「将来」という概念の捕らえ方がちがうのか、という気がする。

結局今の時代って、即興演奏のように人生を生きるしかないんだ。

「空気を読め」って言葉はキライなんだけど。でもまさに、そういう生き方が求められている。その場その場で、求められているメロディ、ハーモニーをすばやく読んで、全力でカウンター・メロディを弾きまくる。

たまたま、アドリブがツボにはまり、周囲のプレーヤーにウケれば、自分が中心になってメロディをつくっていけるかもしれない。たとえそれが出来なくても、演奏に参加し続けることだけでも高度な集中が要求される状況で、いいハーモニーを演奏できるだけでもエラいことじゃないか。

…そんな演奏会の只中で、先のことばかり考えて目の前の演奏に集中できないなんて不遜だし、そもそも演奏から脱落してしまうだろう。

いやまあ、たしかにインプロビゼーションには先読みの能力も重要なんだけど、そもそも「先のことを考える」ということと「先読みの能力」とは似て非なるものなんだよねー。

なんとなくだけど、先のことをあれこれ考えて思い悩んだりしないタイプの人間の方がむしろ、先読みの能力が高いような気がする。未来の出来事に対して固定観念をがしっと持ってしまうと、未来の出来事を柔軟かつ的確に見る能力が低下するってことだと思うんだよね。
 
関連記事
カテゴリー
ブログ内検索
リンク

RSSフィード
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する