「週間わたしのおにいちゃん」

今回の記事は、旧日記ページからの再録です!!
こんにちわたらみユーイチです!!
 

おいらには、兄がいる。
で、よくある話だが、兄は、弟に、コンプレックスを持っているのであった。

兄がおいらに対してコンプレックスを持っているのは、主に、言語感覚に対してである。

子供のころから、口げんかになるとたいてい、弟に負けてしまう兄。
小さなころから国語の成績だけは優秀だった弟と、何かにつけて比較されてきた兄は、すっかり、自分は言語感覚において劣っているのだ、という、根拠のないコンプレックスを、抱くようになったのだ。

しかしである。
まがりなりにも、同じDNAをもって生まれてきた兄弟である。弟の目から冷静かつ公正に見れば、兄の言語感覚だって、なかなかのものなのである。

たとえば、中学のころの兄は、クラスで
「だじゃれ王」
と、呼ばれていたそうである。

普段から、ことあるごとにだじゃれを飛ばしまくっていた中学時代の兄は、ある日、とほうもないチャレンジに挑んだ。

それは
「修学旅行のバスの中で、だじゃれ100連発をする」
というものであった。


だじゃれ100連発。


いかな言語感覚に優れたものでも、かなり大変なチャレンジである。修学旅行のバスの中、という限られた時間内で即興でやるのは、途方もなく難しいことだ。

しかし、兄はやりきった。見事、だじゃれ100連発を達成したのだ。

伝説は、そこで終わりではない。なんと、その100発のだじゃれのうちのひとつが、
「修学旅行のひとこま」
として、卒業アルバムに、載ってしまったのだ。

その、伝説のだじゃれが、これだ。


「孟子は、ハゲでした。
…申し訳ありません」



お分かりだろうか。「孟子は毛、ありません」→「申し訳ありません」というだじゃれだ。なんという、ハイブロウなだじゃれであろうか!!これが中学生の手によるものとは到底信じられない、知的で、深みのあるだじゃれである。

その後、兄は、だじゃれを言ったりすることはなくなった。が、そのかわりに、日常生活の中で、さまざまな「新しい日本語」を、生み出すようになった。
今日は、その最高傑作とおいらが思っているものを、紹介しよう。


それは、おれが実家にいた、ある朝のことだった。
「ねえ、兄ちゃん。おれ、トイレ行きたいんだけど、先に行っていい?」
「ああ。いいよ。おれまだ、
うんこ熟成中だから!!」
「う、うんこ熟成中?!」


おいらは、仰天した。
なんという言語感覚であろうか。
「便意が徐々に高まってくるのを待っている」
状態を表す言葉として、これほどまでに適切な表現が、今までにあっただろうか。


うんこ熟成中。


まさに、新すぃ日本語だ。すばらしい日本語だ。声に出して読みたい日本語だ。

いや、声に出して読みたくはないか。

とにかく、兄と一緒にいると、こーゆー愉快なフレーズが、ぽんぽん出てくるのである。
そんな兄を、実はひそかに、弟であるおいらは、尊敬しているのであった。って、そんなことで尊敬されたくはないか。

それはともかく、弟はひそかに、そんな兄を、応援しているのだった。

がんばれ、おれの兄。

がんばれ、おれの兄。

がんばれ、会話の最後はかならず
「じゃ、そういうことで。
よろぴく!」
でしめる、おれの兄。
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