【書評】Gene Mapper(ジーン・マッパー)の未来は「風の谷のナウシカ」につながるか? -full build- (3)

※この記事は、「Gene Mapper」及び、コミック版「風の谷のナウシカ」のネタバレを含みます。特にナウシカ未読の方はご注意。

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◆ナウシカの「怒り」の本質は何か?


コミック版ナウシカの結末には批判的な意見が多い、んだそうです。
しかし、…果たしてナウシカの「怒り」は、どれだけ理解されているのだろう、か。

■漫画版「風の谷のナウシカ」のラストについて : 情報学ブログ

上記エントリーはかなり哲学よりの内容で難しいけれども、このラストで描きたかったことは、ナウシカのこの行動が正しいんだ!ってことではなく、要は「ジレンマ」ではないかと思うんです。

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【書評】Gene Mapper(ジーン・マッパー)の未来は「風の谷のナウシカ」につながるか? -full build- (2)

※この記事は、「Gene Mapper」及び、コミック版「風の谷のナウシカ」のネタバレを含みます。特にナウシカ未読の方はご注意。

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◆コミック版「風の谷のナウシカ」のあと味の悪さ

ところでとつぜん話は変わりますが、みなさんは、「風の谷のナウシカ」という作品を知っていますか?

「あ・ほ・か!知らんやつを探す方が、むずかしーやろ!」
…と、思うでしょう。しかし、コミック版を読まずして「風の谷のナウシカ」を、知っている、なんて言ってはいけない。
いいですか、「いけない」んです。
  

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【書評】Gene Mapper(ジーン・マッパー)の未来は「風の谷のナウシカ」につながるか? -full build- (1)

※この記事は、「Gene Mapper」及び、コミック版「風の谷のナウシカ」のネタバレを含みます。特にナウシカ未読の方はご注意。



◆「Gene Mapper」とは?

農作物の多くがメーカー製の「蒸留作物」に置き換えられつつある2037年。

作物の遺伝子をマークアップし、外観を設計するスタイルシート・デザイナー、林田のもとへ「ジャパニーズ・サラリーマン」を演じる黒川から調査依頼が入った。


…という、なんとも不思議な設定からはじまるSF小説が2012年後半、注目を集めました。


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【書評】アラブ人とユダヤ人―「約束の地」はだれのものか (3)

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今回のエントリーでは、この本「アラブ人とユダヤ人―「約束の地」はだれのものか」に登場するユダヤ人たちについて、私が感じたことを書いてみます。
 

◆念のため…

以前のエントリーでも軽く触れてはいますが、念のため、おさらいを。
 

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【書評】アラブ人とユダヤ人―「約束の地」はだれのものか (2)

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まずは言い訳から。

771ページにも及ぶこの長大なレポートの中にはおびただしい数の人物が登場するので、正直、その全てについて言及するには、大変な労力がかかります。
なので、対象を絞りたいと思います。


前回書いたとおり、この本に登場する人物は、大きくアラブ人とユダヤ人に別れます。
今回のエントリーでは、とりあえずアラブ人についてざっくりと。


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【書評】アラブ人とユダヤ人―「約束の地」はだれのものか (1)

例えばね。


大きな戦争とか起こった時に、現地の敏腕記者が、精緻な文章で迫真の最前線レポートを送ってきて、それが新聞の一面ぶち抜きで掲載されている、そんなイメージを持ってみてください。

そんな精緻なレポートが、771ページにも渡って展開されている…そんな本。
アラブ人とユダヤ人―「約束の地」はだれのものか」。大書です。

■(Amazonリンク)アラブ人とユダヤ人―「約束の地」はだれのものか


「(訳者あとがきより)本書は『ニューヨーク・タイムズ』特派員デイヴィッド・シプラーが、1979年から84年にかけてエルサレム支局長としてイスラエル社会を縦横に経めぐり、観察し、記録・分析したルポルタージュDavid K. Shipler,Arab and Jew: Wounded Spirits in a Promised Land, Times Books, 1986の全訳である。」

つまり、作者は、5年の長きに渡りその土地に住み着き、現地の風を生々しく感じ、時には「愛情と嫌悪感とをつのらせ(まえがきより)」ながら、膨大な取材活動を行い、この重量級のレポートを書き上げたわけです。

  

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【書評】山口百恵「蒼い時」

山口百恵が書いた「蒼い時」という本は、発行当時、世間に衝撃を与えました。

まずは、いわゆるタレント本、暴露本のたぐいとして衝撃を与えました。というより、いわゆるタレント本、暴露本という域を越えていた。

アイドルが自ら、自分の本音を書き殴るという行為自体が衝撃的だった時代。しかもすごいのが、この本、最初に刊行されたバージョンではなんと、手書きの原稿用紙をそのまま印刷してたんですね。

つまり「ゴーストライターではなく、一字一句本人が書いてますよ」というメッセージ。当然、そのまま印刷すること前提だから、異常なまでにきれいに清書してある。その執念。
 
さらに、内容が衝撃的。今手元に本がないのでうろ覚えですが、たとえば彼女の曲の初期の傑作に「ひと夏の経験」という曲があって、その中に「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ」という歌詞があって。

こんなもん、今じゃあたりまえの平凡な表現ですが、当時は、これは相当に過激な表現だった。15歳のアイドル歌手が、歌うような言葉ではなかった。そして…。

「インタビュアーは、みな一様に薄笑いを浮かべて、”女の子の一番大切なものって、なんだと思いますか?”と聞くのだ。どう答えれば、彼らは満足すると言うのか。セックス、とでも、答えれば満足なのか」。

…こんなこと書かれたら、当時インタビューした人たちはみんな、ショボーンですよね(大爆笑)。

で、この文章はこう続く。

「セックス、とでも、答えれば満足なのか。私は”まごころです”という回答で押し通した。それは、私の本音でもあった。この曲を歌ううちに、自然と私の中に、その思いは育っていた。女が、男に身をまかせるということは、簡単なことではない。まごころをささげなければ、出来ることではない」。

見事、というしかない。若干15歳の少女が、そこまで真剣にものごとを考え、突き詰めて歌っていたわけです。受け手も、うひゃー、過激な歌だなァー、なんていってその歌を消費しながらも、その裏にある真摯な思いを、どこかで感じ取っていたのではないかと。だから、彼女はカリスマになれた。

そう、最初はこの本はいわゆるタレント本、暴露本として衝撃を与えましたが、そのうち、その域を越えて評価されるようになりました。当時はまだまだ、女性の権利や立場が軽く扱われていた時代。あの時代に、ここまで女性の本音というものを、強い言葉で、正確に伝えた本が他にあったか。この現代でも、ここまで書かれた本はなかなか見当たらない。

この本は、自分の女性観を変えましたね。
それだけでなく、もしかしたら、日本人の女性観が変わっていく、大きな流れのひとつのきっかけになったかもしれない。そのくらい、この本が世の中に与えた影響は、大きかったのです。
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